認知症中期のタクさん その7(自宅入浴終章)
2006 / 09 / 15 ( Fri ) 06:39:23

入浴の時、嫌なことばかりではなく、楽しいこともありました。
父の入浴介助一つ取っても、得た事は大きかったと思います。

◆おちゃめなタクさん
父に立ってもらって背中側で洗っている時、父はいつも「ほら!お尻がこんなに柔らかいよ!」と、垂れた柔らかいお尻を手で触ってプリンプリン!と揺すります。
機嫌が良いときの入浴時には毎回言っていましたので、私も少々飽き飽きしていましたが笑って聞きました。

二ヶ所目のグループホーム(特養待ちのため入居)入居の前日の入浴は、もう父の入浴介助も最期かもしれない、父のお尻プリンプリンも私だけにしかしないでしょう、もう見納め、やり納めかな?と寂しい気持ちでした。

余談ですが、厳格な父でも昔は忘年会用のかくし芸、ドジョウすくいの「安木節」を踊って見せたこともありました。
腰振りの踊り系で笑わすのが得意な人です。
認知症中期でもダジャレを言ってみたり、とっさに自作の替え歌を歌ったり、「だいじょ〜び!!」と言ったり、おちゃめな部分も結構ある父です。

◆特養で入浴介助
2004年3月、父は二ヶ所目のグループホーム(2ヶ月間入居)から特養に入居しました。
もう父の入浴介助をすることはないと思っていましたが、思いがけず特養で父の入浴介助をしたことがありました。

特養の父に面会に行くと父は入浴中でした。
出るのを待っていましたが遅かったので浴室に入ると、父が浴槽に浸かったままなかなか出なくて職員さんが困っていたところでした。
眠っていたのではありませんが、父特有の人の指図は受けたくない&浴槽に浸かったままだという現実を把握出来ていない…状況でした。

職員さんとバトンタッチして私が介助に当たりました。
父の特養は個別入浴で家庭のお風呂とほぼ同じタイプです。
初めて突然使うお風呂でしたが、シャワーの使い方なども何とか行き当たりばったりで使いこなせました。
父には色々声を掛けて何とか浴槽から出てもらいました。

髪もまだ洗ってなかったので自宅でやっていた方法でシャンプーして、また出なくなったら困るので浴槽に入ってもらうのは止めて、何とか入浴を済ませ、浴室から無事に出てもらい、服を着せるところまでこぎ着けました。

その後も、特養で父が浴槽で眠りそうになることや、浴槽から出ないことはあったようですが、安全なリフト椅子を浴槽に入れ、それに座って使うことで現在は上手く行っているようです。

◆時間差をつける
上記の特養での入浴は、父は私だから言うことを聞いてくれた訳ではなく、多分、職員さんから私に「人が替わったこと」、そこでちょっと「時間差」が出たことで、父の「浴槽から出たくないの心境に変化」が出たので成功したのだと思います。

認知症の人の心の状態が良くない時(不穏な時)、「時間差」をつけることは気分転換を図ることになり大切だと思います。

前に書いた父の自宅での入浴で私がキレた時も、安全であればその場を離れることで「時間差」ができ、そのため、その後父は急に穏やかになっていたように、「時間差」は大事な手段の一つだと思います。

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父を介助して思ったこと…。

入浴だけでなく、他のことに関しても、認知症の人は独特の世界を持っています。
父の場合で言えば、それは「何がどうなっているのか?どうしたらいいのか?分からないことへの不安の世界」でした。
私達普通の感覚で物事を図れない部分だと思います。
自分の価値観や感覚で判断するのではなく、「認知症の人の立場における価値観や感覚に合わせて介助」しないといけないと思いました。
でも、そのようにするのは認知症に対する理解や気遣いが必要です。
私の場合は、認知症の父にに寄り添いながら、何年も時間をかけて理解し、試行錯誤しながら実践している未だ途中過程です。

ご自分が認知症になった時のことを真剣に考えてみて下さい。
どのようにしてもらいたいか?どのようであったらいいのか?
すると、認知症の人の気持ちが見えてくるとは思いませんか??


今日の花262262
ここ数日よく目にする「コリウス」。紫蘇に似た独特の紫の葉っぱの間から真っ直ぐな花穂が立ち上がっています。なぜかこの花があるお宅は、ご年配の方のお宅が多いようです。渋さの世界なのでしょうか?

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認知症中期のタクさん【入浴】 TB:0 CM:2 admin page top↑
認知症中期のタクさん その6(自宅入浴ドタバタ編2)
2006 / 09 / 13 ( Wed ) 02:19:54

まだありました、入浴トラブル。

父が気分良く湯船に入っているのは嬉しいことですが、気持ち良過ぎて眠らないように声を掛けたり一緒に歌を歌ったりします。
それでも眠ってしまい、なかなか起きてくれなくて大変なことがありました。
父の家の浴槽は浅めで脚を伸ばして入れるタイプで、首を浴槽の縁に乗せるとちょうど眠りやすい姿勢になってしまうのです。

◆浴槽で眠りケアマネさんが救助
あれは2003年の12月中旬、認知症発症10年の頃、声を掛けても、歌を歌ってもダメで父は本格的に浴槽で眠ってしまいました。

父の体を動かそうとすると寝ぼけながら「何をする!!」とか言うわりには起きてくれないし、無理に私一人で動かしたら危ない。
浴槽で眠っていることを、父自身は全く意識していないので始末におけません。

私は入浴介助中でもポケットに携帯を入れていましたので、とっさに救急車を呼ぼうと思いましたが、とりあえずケアマネさんに連絡。
しばし電話でやりとりをして、私一人ではどうにもならないのでケアマネさんが急遽車で駆けつけて下さいました。

父のケアマネさん(当時)は福祉介護の道何十年のベテラン男性でとても信頼出来る方です。
父が現在入居中の特養の「ナンバー2」にあたる方です。
そのケアマネさんが父のデイの男性チーフ職員さん(当時)と共に駆けつけて下さって、救急隊とも思えるような俊敏な動作で父を浴槽から抱き上げ、父のベッドまで運んで下さいました。

目を覚まして「危ないじゃないか、何をする!!」とバタバタする父でしたが、ベッドに寝かせると穏やかになりました。
血圧も異常なしで、暫くすると父は何事もなかったかのように穏やかに起きて夕食を取り、風邪も引かず、翌日のデイも通常通りに行きました。

この時は、ケアマネさんに連絡して良かったと思いましたし、お二人に助けて頂いて本当に有り難かったです。
お忙しいケアマネさんでいつも事務所にいらっしゃる訳ではありませんでしたが、この日は事務所にいらして運が良かったとしかいいようがありません。

◆グループホームやショートステイでの入浴
父が二ヶ所目のグループホームに入居していた時も、よく眠りそうになって職員さんを困らせたようです。
上記のケアマネさんに救助されたすぐ後の時期でした。
家ではどう対応していたのか尋ねられたこともありますが、私と同じやり方をしても、介助する人が違うと父の状態も微妙に違ってくるかもしれませんし、ホントに難しいですね。

現在入居中の特養での毎月のショートの時は(個別入浴)父の入浴の状態や家でのやり方を伝えますが、さすがに自宅で私が入れるような訳にはいきません。
介助する職員さんが毎回違う人だったり、家とは違う環境ですからね。
父は拒否することが多く、介助する職員さんを殴ったりしたことも何回かあるようでした。
すんなり入れたと聞くと本当にホッとしました。

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父の場合、認知症中期までは元気だったので、浴槽をまたいで出入りすることは簡単に出来たので身体介護的にはラクでした。
階段で転び膝の骨にひびが入った時には、浴槽をまたぐのが痛くて大変でしたので、怪我はさせないよう一層注意を払いました。


今日の花262262
晩夏から咲き出していた「ミズヒキ」。丈夫で放っておくと沢山の葉っぱをつけ憎らしいほど大きく育ちますが、花はとても小さいてよく見ると可愛い花です。赤い花が一般的ですが白花も素敵です。

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認知症中期のタクさん【入浴】 TB:0 CM:2 admin page top↑
認知症中期のタクさん その5(自宅入浴ドタバタ編1)
2006 / 09 / 12 ( Tue ) 02:22:59

こんなに父のために一生懸命やっているのに、父は分かってくれない。
認知症だから仕方がないと分かっているけれど…。
優しく接していた私ですが、たまには堪忍袋の尾が切れることだってあるんです。

ただ、救いなのは父は怒鳴るけれど、殴ったり叩いたり、物に当たったりの暴力はありませんでした。
そうならないように、出来るだけ父の気持ちを考えて接していたせいでしょうか?
言うことを聞かない子供時代の私には、殴ったり叩いたりした父でしたが…。

◆キレた私
浴槽の湯加減がたまに父のお気に召さないと、「こんなんじゃ熱くて入れやしない!!火傷させる気か!?」と怒ります。
父のためにぬるい40度位にしてあるんですが、それでも…(^-^;;

何しろ、お風呂の温度調整機能が急に熱くなったり、ぬるくなったりで具合が悪く、上手く行かない時もあるんです。
こんなに父のために一生懸命湯加減を調整して、汗だくになっているのに、父にこう言われると、10回のうち1回位は私もキレました。

「だったら、自分でやってね!!」と言い放って風呂場から出た私は、頭にカーーッと来た気持ちを何とか落ち着かせるしかありませんでした。
しばらくして風呂の様子を伺うと、父はただ静かに浴槽に浸かっているだけです。いつもそうでした。

一人では何も出来ない父なので、私も気分を入れ替えて「どう??お風呂の具合は??」と何食わぬ顔して再び入浴介助をすることになります。
そんな時、父も穏やかになっていました。

◆風呂の出口が認識出来ない
認知症中期も後半になると、父は狭い風呂場なのに出口が分からなくなりました。
私が「出口はこっちよ!」と言っても、タイルの壁を出口だと思っていつまでも触って確かめたり…。
「そんなこと誰が決めた?!」と言って私が指す出口を信じてくれなかったりします。

父は口では「ああ、分かったよ。こっちか?」と言っているのに、行動が伴いません。
「こっち」に脚が向かないのです。
「ここが開くから、ここから一緒に出ようね」とドアを開けて身を持って説明すると「寒いっ!!」とまたまた機嫌を損ねます。

狭い風呂場で出入り口が一つしかないのに、分からなくなり、私の誘導を信じることも出来ないのです。
そんな日は、風呂場から出ることだけでかなり時間がかかり、父はすっかり冷えて、益々機嫌を損ねてしまうのでした。

この件でも私はキレたことがありました。
こういう時は、父から離れるのが一番です。

父を風呂場に残して別の部屋で深呼吸して気分を直し、父の様子をそっと探ると…。
父はかれこれ10分以上も風呂場のタイルの壁を手探りしていたのです。
何かに取り付かれたように…。
出口を探していたのか、ここはどこか探っていたのか…??
体が冷えてしまうので、声をかけると今度は何とか風呂場から出てくれました。


今日の花262262
夏からちらほら咲いていたけれど、もうじき見事に枝垂れた満開の花が見られそうです。秋の七草の一つ「」です。日本の叙情を感じます。

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認知症中期のタクさん【入浴】 TB:0 CM:0 admin page top↑
認知症中期のタクさん その4(自宅入浴本章)
2006 / 09 / 11 ( Mon ) 02:02:10

認知症中期(2001年後半以降、認知症発症8年以降)になると、入浴は大変になりました。
主にデイに行くようになってからのタクさんの自宅での入浴を紹介します。

一日置きの入浴ですが、入浴が上手くいくと本当にホッとしました。
認知症初期の頃、初めて入浴介助をした時父は、「俺だって恥ずかしいんだよ〜」と言っていました。
私も悪い気がしました。だから、いつも父の背中側で介助します。
私は勿論薄着になって、濡れても良い服装です。

【声掛け】
デイから帰宅して、夕食前の5時台にいつも入りました。
夕食後では眠くなる可能性がありましたから。
父のその時の気分次第で、すぐ入る気持ちになるかどうかが決まります。
だから、上手にタイミングを見計らって入浴のある日は機嫌を損ねないようにしておきます。

「そろそろお風呂に入ろうか?サッパリして気持ちいいよ〜一緒に入るから〜♪」と誘います。
「まだいい!」「今日はいい!」と言う事はザラなので、そういう時は時間を少し置いてから、再び誘ってみます。
それでも機嫌が悪くダメな時は、私もイライラしました。

その気になってくれると、まずトイレに行って、トイレが済むと「えーと、これから何するんだっけ??」なんて言うので、すかさず「お風呂がちょうど良くなってるよ〜入るろうね〜♪」と。

【入浴法】
◆風呂場を温める
服を脱ぐ時はまあまあスムーズです。
寒いと気分を損ねるので、風呂場のすぐ傍のエアコンがある広い部屋で脱ぎます。
肌着だけは風呂場の隣の洗面所で脱ぎます。
脱いでお風呂のドアを開けて入る時、寒いと「こんなんで入れるか!!」と怒るので、先に湯気で温めてお風呂が暖かくなった頃が入り時です。
父が寒いと言わないのは夏だけです。

◆シャワーと温度
まず、風呂場に入ってシャワーをかけるのですが、この温度が大変。
どう温度調整しても、いきなり胸にかけるのではなくても、最初のシャワーでは必ず「うわっ!熱い!!」と言って「こんなんじゃダメだよ!」と言わない時はありません。

シャワーは強さと温度の調整に本当に気を遣います。
ところがシャワーの温度調整機能が具合悪いので、急に熱くなったり冷たくなったり、温度が不安定で困ります。
毎回のことですが、慣れても上手く行かない時もあります。

急にザーーッと強く掛かるのも嫌がります。熱いとダメ、冷たいのもダメ。
その温度は「父のその時の体感温度」に合わせなくてはなりません。
私が感じる適温で判断してはダメなのです。
ちょっとでも温度で失敗すると怒ってその後が上手くいきません。

◆優しい口調でソフトに手早く洗う
父はまだ自分の体を洗うことは出来ましたが、父任せだときちんと洗えないので、先に大急ぎで私が洗ってあげます。
その時も、優しい声でソフトに、「綺麗になるよ〜♪気持ちいいでしょ〜♪」「肌が綺麗ね〜」などと話しながら、手早く。
きつくゴシゴシされるのを嫌うので、撫でる程度のソフトさ加減で洗います。
時間がかかるのも嫌がります。

普通の風呂椅子(やや大きめ)に座ってもらって上半身を洗い、下半身は立ってもらって背中側で洗います。
「前は自分で洗ってね〜」と、自分でやってもらいます。
その時、父は自分でもあちこち洗い、顔も自分でジャブジャブ洗って拭きます。

◆仰向けシャンプー
髪を洗うのも一苦労。
シャンプーしている時には、風呂椅子に座ったままなので、殆ど問題ありませんが、時間がかかると嫌がります。
手短に優しくソフトに話しかけながらシャンプーします。
シャンプーは量を少なくしないと洗い流す時すぐ済みません。

シャワーで洗い流す時、顔に水がかかるのをとても嫌がります。
顔を下向きにして洗う一般的なやり方だと、タオルで顔を覆ってもらってもタオルが濡れるし、耳にお湯が入るのを嫌がるし、大騒ぎします。

私のやり方は、父に座ったまま顔を仰向けに反らせてもらい、父の後ろから片手でシャワー、片手で髪を洗い流します。
反る体勢は疲れるので時間をかけられません。

そして「もうすぐ終わるよ〜もうちょっとだからね〜綺麗になるよ〜♪」と、「もうすぐ」の(もうすぐでなくても)声かけは欠かせません。
勿論、お湯はぬるめのシャワーで、極力顔にかからないようにします。
ちょっと長引くと怒り出して「もう止めろ!!」と怒鳴り出すので頃合が難しいです。

◆浴槽の温度
浴槽に浸かる時にも微妙な温度で苦労します。
父は風呂場に入って、すぐシャワーして、すぐに浴槽に浸かりたがります。
その時はまだ体が温まっていないので、浴槽の温度がちょうど良い温度であっても、ちょっと手を入れただけで、
「こんなんじゃ、熱過ぎて入れない!!」と必ず言って怒るのです。
私がお湯に肘を肩まで入れて見せて「ほら、大丈夫よ!ちょうどいいよ!」と言っても納得してくれません。

父のちょうど良い温度とは、計ってみたら「38.5度」でした。
でも、38.5度では浸かるにはぬる過ぎます。
熱がらずにお湯に浸かっても、今度はぬるくて浴槽から出られなくなってしまうことがありました。

季節にもよりますが、ややぬるめの湯加減の40度位にして、父が足から入る部分だけ水を足して、ぬるくしました。
追い炊きが出来ないお風呂なので、父の様子次第で急いでお湯を足すか水を足すか、そのどちらかで対応しました。
お湯の温度にはほとほと苦労しました。

慣れないうちは、湯温は息子が赤ちゃんの時使った浮かせて使う「ベビー用風呂温度計」を用意して、わざわざ温度を測りました。
何しろ、私の体感温度ではダメなのですから。

【父がご機嫌な時】
湯加減が良く、父がご機嫌な時は浴槽に浸かりながら「♪い〜い湯だな〜!ハ、ハハン♪い〜い湯だな!ハ、ハハン♪」と、ある時期から歌が出るようになりました。
私もそれに合わせて一緒に歌います。
こんな時は、本当に良かったな〜と思いました。
機嫌がちょっと悪い時でも、その歌を歌ってあげると機嫌が直ることもありました。

【風呂を出る時】
父は風呂場から出る時、とても寒がります。
夏の暑い時以外は、「こんなんじゃ、寒くて出られない」と必ず言います。
風呂場の中と出た洗面所との温度差が、我慢出来ないのです。
洗面所は狭いので、普通の人なら文句言う程の温度差ではないのですが…(^-^;;

出る時寒く感じるのは、浴槽のお湯が父に合わせてぬるいせいでもあります。
いったんぬるめにすると、父の家のお風呂は沸かし直しが出来ないシステムですから大変です。
でも、浴槽のお湯が熱いと「火傷する!」と怒るし…。

そのため、暖かい風呂場の中で体をタオルで拭き、寒くないように「バスタオルで体を包みながら」風呂場のドアを開けて出ます。
出てからもすぐ体を拭きなおします。水分が残っていると寒いですから。
タオルで拭く時もソフトにしないと怒ります。
父が自分ですると時間がかかり寒くなって、自分で文句を言って怒ることもありました。

これもまた、タイミングが悪いと、せっかく風呂場の中で体を拭いても、寒いのでまたお湯に浸かると言い出します。
タオルで拭いたのに、再びお湯に浸かり、ぬるいお湯で出られない…そんな悪循環も何度かありました。

結局、父に限らず認知症の人は「人に何かされると、どうなるか分からないから不安で拒否が出る」んだと思います。
何か自分の身に危険が及ぶかもしれない、しかも無防備な裸だし…ということだと思います。
認知症の人の介護には「安心感を持ってもらう」これに尽きると思います。

長くなりました。
次回は「自宅入浴ドタバタ編」で、ちょっとした事件を書きたいと思います。


今日の花262262
秋の七草「オミナエシ」。黄色で背丈があるけれど、花そのものはとても小さくて、どこにでもありそうだけど、それほど見かけなかったりします。今年はまだ一度だけ、どこかで見ただけです。

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認知症中期のタクさん【入浴】 TB:0 CM:0 admin page top↑
認知症中期のタクさん その3(自宅入浴序章)
2006 / 09 / 10 ( Sun ) 09:22:35

◆認知症初期の入浴
認知症初期の頃は入浴も準備さえすれば一人で入ってくれたのでラクでした。
でも、浴槽にゆっくり浸かっていることが多く、髪もちゃんと洗っていたのか疑問でした。

お風呂の準備とは、お風呂を沸かしておく、タオル等の用意、シャンプー・石鹸等を父の分かる所に置く、着替えの用意等です。
着替えの服や肌着は着る順番に重ねて所定の場所に置きました。
風呂から出てきたら、「これ着てもいいのか?」と言いながら一人で着れました。

また、入浴する時も父は所定の場所に服を脱ぎ、きちんと畳んで置くこともしていました。
「洗濯するから脱いだ物は畳まなくていいよ〜」と言っても、きちんとした性格の父は畳んでいました。

中期(2001年後半以降、認知症発症8年以降)になると、そうはいきません。

◆デイの入浴は利用せず
認知症中期になってデイを利用するようになっても、入浴はデイでは利用しないことにして、必ず自宅でしていました。
ショートステイを利用する時だけ、施設での入浴になりました。
入浴のためにデイを利用する人もいるようですが、父の場合はそれとは逆行していました。
入浴は父にとって気分的なものに左右されやすく、私以外の人の介助では父が気分良く、すんなり入浴出来るとはとても思えませんでしたので、大変でしたが自宅で入浴しました。
毎日失禁がありますから毎日入浴すれば良いのですが、それは大変なので一日置きにしていました。

◆風呂場の状況
タクさんのマンションのお風呂は沸かすシステムがないお風呂なので大変不便でした。
ホテルのお風呂と同じで、お湯を張ることしか出来ません。
冷めても沸かし直すことが出来ないので、ちょうど良い湯加減の時にすぐ入らねば冷めてしまいます。
沸かすシステムへの改造はマンションの構造にも関わるので出来ないと業者に言われました。
お風呂のふたは引越してきた時良くなかったので(中古マンションだったので)捨ててしまいました。
同居の弟が帰ってきて入る頃には冷めしまうので、どうせ二人家族だし、一度使った浴槽のお湯は捨て毎回掃除していました。

一応このことを頭に入れて次回は読んで下さい。

長くなるので、次回に主にデイに行くようになってからの自宅での入浴を紹介します。


今日の花262262
秋の花「ホトトギス」。名前は鳥のホトトギスの斑点に似ているからだそうです。この花の斑点があまり綺麗とは言えませんが、日陰に群れて咲く姿を見ると毎年秋を感じます。今年は昨日初めて見かけました。

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