訪問歯科による自宅での抜歯
2007 / 07 / 20 ( Fri ) 22:25:38

グループホームAでお世話になった訪問歯科に、その後グループホームを退去して2ヶ月後位に、1度だけ家に来て頂きました。
グループホーム退去後の在宅でも、いつでもどうぞ!ということだったので、父の歯が腫れて困り、電話で依頼して翌日には即来て頂き助かりました。

使う水から道具類まで全てご持参で、歯科衛生士さん2名を引き連れていました。
家のソファに座っての抜歯。
歯槽膿漏のためグラグラになって腫れてしまった歯でした。
父に優しい言葉掛けをして下さって、嫌がる父をちょっと押さえつけましたが、手早く抜歯。
嫌がっても本人のため、さっさとしてしまうしかないんだな〜と妙に感心してしまいました。
私は父が嫌がる事は極力避けてきましたから、嫌がってもしなければならないことは手際よくやらなくてはならないのだと思い知りました。

また何かあったらいつでもどうぞ!ということで、通うのを嫌がっても自宅に来て貰えればラクなんだな〜とつくづく思いました。
診察料金も通常の歯科料金と変わりなく、後日、請求書が来て口座に振り込む形でした。

当の父は、抜歯後はケロッとしていて、抜歯の恐怖の後引きなど全くありませんでした。
その後は、歯が悪くても痛いことは特になかったので、在宅での訪問歯科の利用はこの時だけで終わりました。
この約半年後、特養入所となりました。

認知症が進むと歯の治療はしにくくなります。
それまで使っていた入れ歯が合わなくなっても、微調整などしにくくなります。
早めに治しておくことが一番ですね。

でも、歯がなければないで、歯茎の状態が悪くなければ、慣れで歯茎だけでも結構食べられるものです。
歯がないからといって悲観することもないと思います。


参照↓↓
歯を全て失ったタクさん



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歯科治療を拒否した父
2007 / 07 / 18 ( Wed ) 19:20:12

父タクさんが認知症になってから歯科に通うようになったきっかけは、父自身の訴えからでした。
まだ認知症初期で、私が通い介護を始めた数ヶ月後のことだったと思います。

認知症になってからの父の話によると、父は子供の頃から虫歯が多かったそうです。
(こういう話も、父が認知症にならなかったらしなかったかもしれません)

虫歯で苦労したため、定年退職後はどこで探したのか、多分、本などの情報からでしょう、電車に乗り時間をかけて都心にある歯科にわざわざ通っていました。
私の職場に近かったため、私もその歯科に一時期通っていました。
よく診て下さる歯科でした。

父は歯に関してはかなり気を遣い、電動歯ブラシが出た当時、いち早く使ったり、お口クチュクチュの口腔洗浄剤なども早くから使っていました。
歯の治療に熱心な父でしたが、認知症になる数年前ぐらいからは、歯が悪くても歯科通いはしていなかったようでした。

そして、認知症になってからは、あんなに歯の手入れに熱心だった父でも、歯の手入れを面倒がって、爪楊枝で食後突っつくのが主な手入れ法となってしまいました。
その代わり、爪楊枝は父にとって絶対欠かせない小道具でした。

言わなければ、自ら歯磨きをすることはありませんでした。
父をおだてて準備をしておけば、歯磨きも何とかしてくれましたが、それもいつも成功する訳ではありませんでした。
こうして
父の歯のケアは認知症の進行と共に行き届かなくなっていきました。

父が認知症になってから自ら通院を訴えたのは、歯科治療の件だけでした。
まだ認知症初期で物事がよく分かっていたから、自ら通う気になったのでしょう。
その後、大した病気はしていませんが、認知症が進行するにつれ、自分から通院を望むようなことはありませんでした。
通院に関しては、全て私の判断でした。

歯科に通って部分入歯を作り直しました。
私が指示したように、入歯を外して洗浄液の中に浸けておくことも当初何年かはちゃんと出来ました。
そのうち、せっかく作り直した入れ歯は、時々家の中で見当たらなくなり、流しの排水溝に入っていたこともありました。
何度も失くすことを繰り返すうちに、ついに見つからなくなって、再度部分入歯を作り直ししました。
しかし、その入歯もデイに通っていた頃、つまり認知症中期に再び家の中で失くしてしまいました。
無くても食べることに不自由しなかったので、もう作り直しはしませんでした。

この頃、父は歯科通院を拒否することが増えてきたからです。
今日は歯医者に予約しているから行こうと誘うと、「歯は何ともない!!」などと色々文句を言って行きたがらなくなりました。
そのため、歯科に行くとは言わずに連れ出しました。
出掛けてしまえば、「歯医者はボロ儲けしている」などと文句は言いましたが、何とかなりました。

しかし、認知症中期の後半、治療中に「何をする!!」と、歯医者さんの手を振り払うことがあってからは、もう無理かもしれないと判断して、キリの良いところで通院を止めました。
歯の治療をしているという意識がなくなっていた父でした。

まだ虫歯が何本かと、歯槽膿漏でグラグラになっている歯が何本かあって、行く行くはこの歯は抜かなければならないと歯医者さんに言われました。

今思うと、「何をする!!」の一件程度で治療を止めずに、もう少し頑張って通えば良かったかもしれません。
その後、グループホームAに入居して、訪問歯科の診察を皆と一緒に拒否することなく受診していた父でしたから。
そして、在宅の頃、前歯の治療だけでもしておけば、亡くなる年に全ての歯の抜歯ということをしなくても済んだかもしれません。

  <注>全ての歯の抜歯については、以前のブログにも書きました。
      カテゴリー「歯を全て失ったタクさん」
  
まだ、父の歯科については続編がありますが、今日はこの辺で…。



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父の歯科治療の思い出
2007 / 07 / 15 ( Sun ) 09:39:44

父の歯の治療には付き添って何年も通いました。
私、及び家族が20数年お世話になっている信頼できる歯医者さんに連れて行きました。

この歯医者さんはとても良い歯医者さんで、気に入っているのですが難点があります。
予約制ですが、予約時間に診てもらえず1時間2時間遅れなんていつものこと。
それでも治療したい人が通う歯医者さんです。
従って、予約時間通りにならないことを見通して予約します。

父と通い出した初日に歯医者さんには「父はアルツハイマーですから」と小声で伝えておきました。
当時「認知症」という言葉はまだなく、「痴呆症」と父のことを言うには、まだまだ普通っぽくて忍びなく、横文字の「アルツハイマー」と言った方が聞こえが良かったからです。

予約しても1時間遅れの診察になるのはいつものことでしたが、狭い待合室で認知症初期の頃の父は何とか待ってくれました。
「ここはどこなんだ?そうか、歯医者か…」
そんなやり取りを、待っている間何度も繰り返しました。

待っている間にトイレにも毎回行きます。
トイレは歯科のあるビルの急な階段を下りたところにあるので、危ないのでトイレまで一緒に行きました。
父のトイレに付き合うのに、心の中で「やれやれ…」と思っている私でした。

認知症初期の頃は父も通常の人と何ら変わりなく、静かに治療を受けました。
ベッドのような形で傾斜がある診察台なので、「ここにこう座ってね」と教えるのですが、どのように座るのか戸惑って、毎回「これでいいのか?」と聞きました。

そのうち、歯科に通うときに「歯医者は大したことしていないのにボロ儲けしているんだ!」などと、文句を言うことが増えました。
待ち時間が長いので「何をしてるんだ!長く待たせて!」と待合室で文句を言うこともあって、狭い待合室なので、コソコソっと父をなだめるのに気を遣うこともありました。

治療中、うがいをするとき、とても丁寧に「ガラガラッ!プッ!」と何度も繰り返す父が印象的で、傍に居る衛生士さんと顔を見合わせて笑いました。

ある時、父の治療中、傍に立ってじっと見ていた私がなぜかクラクラッ!と眩暈がしてうずくまりそうになってしまいました。
今までに貧血症状に似たそのような状態になった事は一度もないのですが、それがその後も再びあって、付き添いの私にはいつも椅子を用意されるようになりました。
それからは、一度もそのようなことは起きていません。
一体あれは何だったんでしょう?

そんなこともありましたが、認知症初期から中期にかけての父の歯科治療は何とか上手く行っていました。
歯科についての続きは次回に。



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訪問歯科の仰天エピソード その2
2007 / 02 / 03 ( Sat ) 08:46:59

先日のタクさんの曰く付きの訪問歯科の話しの続きです。

私は嫌っていた人でしたが、歯科医としての評判は別に悪くはありませんでした。
ご近所さんで治療を受けた人の話では、優しくて感じ悪くないということでした。
我が家の近くにも関わらず、ここには行かず私は当然別の歯科に通っていました。
私の家族もタクさんも、私の方針で皆同じ別の歯科に通っていました。

偶然にも父の担当医となっていた同級生の歯科医。
私は仕方がなく、今まで話したこともない同級生の歯科医に挨拶しました。
しかも「○○クン」と言う当時の言い方で「クン」付けしてしまいました。
歯科医はカチンと来たかもしれませんが、平然としていました。

歯科医は今まで担当していた父が、同級生の私の父親だとは気付かなかったと思うのですが、父の苗字がありふれていない苗字なので、どうだったのでしょうか?
いずれにしても、今回親子であることがバレバレになってしまいました。

私が立ち会っての診療は特養のタクさんの居室で行われました。

その頃のタクさんは認知症が進んで「ここに座ってね」と言っても、それがよく分からない状態でした。
私が椅子に座って見せて「ここにこう、座ってね」とお手本を示さないと、言われただけでは動作が分からない時がよくありました。
座る気がない時に「座ってね」と言われても、混乱して座らず機嫌が悪くなることもありました。
それは座ることだけでなく、全ての動作に言えることでした。

その日も、父をまず椅子に座ってもらうことだけで手間がかかりました。
「歯医者さんに歯を看て貰うから、お口をあ〜んと開けてね」と言っても、そんなことで易々と口は開けてくれません。
歯科衛生士の女性も傍に居て、皆で父を取り囲んでいること自体、父には混乱だったでしょう。

そんな訳で、父の機嫌が悪くなり診察は一旦中止になりました。
父の機嫌が良くなるまで、私は歯科衛生士さんと父の歯について話しをしていました。

ふと、部屋の片隅の父を見ると…。
父は一変、にこやかな笑顔でベッドに腰掛けて歯科医と話しをしていました。
「○○なんですよね〜」と、いつもの父の口調で…。
歯科医も父のおしゃべりに楽しく付き合ってくれていて良かった〜!と思いました。
和やかな関係でないと診察も出来ないですしね。

そのうち、歯科衛生士さんと話している私の耳に聞こえてきた父のおしゃべりは…。
身振り手振りで嬉しそうに、スケベじじい丸出しの猥談をしていたのでした。
猥談と言っても、大したことではないのですが、父が何度もよく話す下ネタでした。

ああ、なんてこった!!
お父さんのバカーー!!
よりにもよって、私が大嫌いな同級生の歯科医に、私が居るところでこんな話しを…。

もう、顔から火が出そうでした。
今までも、こんな調子で父は歯科医と下ネタを話していたのかしら??
歯科医は顔は笑っていましたが、「ろくな親子じゃないな〜」と思ったでしょう。
歯科衛生士さんにも顔向け出来ません。

父がスケベしじいだったことは、以前ブログの「タクさんの悪癖」にも書きました。
しかし、それにしても、相手が相手です。

結局その日、父は口を開けて診察してもらうことはありませんでした。
この頃、父の歯が折れてしまい、今後どうするか?を聞きたいこともあって立ち会ったのですが、その話もそこそこで終わりました。
「まあ、様子を見ていきましょう」と、歯科医はありふれた回答で、あっさり済ませました。

その2〜3ヶ月後、なぜか父の担当医は別の先生に替わっていました。
ああ、良かった!!
そして、不思議なことに、前のように同級生の歯科医とは街で行き会うこともありません。
その歯科医院の前は今も時々通ります。
窓のブラインド越しに歯科医の治療姿が見えます。
そこを通るたびに、あの日の父の下ネタ話を思い出してしまうのでした。

嫌っていたけど、嫌がらせや虐めを受けた訳ではなく、ただ私が「カッコつけて行き好かない人」と思っていただけです。
顔も嫌いでした(笑)
ここまで私に大した理由もなく嫌われていた彼も、大迷惑ですよね。
今度、機会があったら何十年来の和解をしたいと思っています。
仲良く中学生時代の話でもしたいと思います。
でも、あちらがそんなことゴメンだと思っているかもしれません(笑)

<注>
訪問歯科は、同級生の歯科医のあと別の人が担当医になり、更にその後、別の法人の歯科医に替わりました。


今日の花262262
気を付けて見ていないと見つからない黄色い木花の「サンシュユ」。公園の植木には時々ありますが、先日咲いているお宅を珍しく見かけました。「ロウバイ」、「マンサク」などと同じ時期に咲く、同じ黄色の花です。この時期の黄色の木花は寒さに耐え、黄色とは言え地味目に咲いています。この花も亡くなった母が好きで以前家に植えていて知った花です。


参照↓↓
訪問歯科の仰天エピソード その1

タクさんの悪癖 (認知症中期のタクさん その23)



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訪問歯科の仰天エピソード その1
2007 / 02 / 01 ( Thu ) 01:55:07

タクさんと歯科の思い出は在宅時代から、特養に入ってまで、数々あります。
今回はこの歯医者さんがこのブログを見ていたら怒るだろーなのエピソードです。
人の悪口を書いてはイケナイと言うけれど、これは忘れられない出来事なんですもん。

父が特養に入居した年の2004年、入居してまもなく父の訪問歯科診療が始まりました。
その頃、父は歯科診療なんてもっての他。
口さえなかなか開けない状態でした。
歯磨きもなかなか出来ないので、口の中のお掃除をして頂ければと思っていました。
父の診察の様子は折に触れ聞いていましたが、実際の診察時の父の様子を見たいため、診察時間に都合をつけて出向きました。
2004年7月上旬のことでした。

「先生はもう来てますよ」と職員さん。
「あの方が父の先生??」
離れた所からふと見ると…な・な・なんと!!なんてこったぁ!!!
「どうしました?お知り合い??」と職員さん。

お知り合いもなんの…あの歯科医は中学の同級生!!
近所だから時々見かけているんです。
でも、話はしたことありません。
見かけても知らん振りしていました。
だって、中学時代から彼のこと大っ嫌いだったんですもん。
やな奴だったんですもん。
よりにもよって、何で彼が父の担当なの??
このNPOでは他の歯科医も同じ日に来ているのに…。

と…ここまで全部職員さんに話しました。
「内緒ですよ!」と言って。

「担当を替えること出来ますよ!替えましょうか?」
「いえ、いいです。
たまたま今日は会ってしまったけど、普通は私と会うこともないんですから。
父もせっかく慣れていることだろうし、このままで…」と無理した私(汗)

てっきり訪問歯科専門の歯科医が看てくれていると思っていました。
NPO法人の訪問歯科を名乗ってましたから。
彼が父の担当だなんて!!
そういえば前に先生の名前を聞かされたような気がしますが、よくある名前だったから気になりませんでした。

彼は私の家の近所で開業医をしているのです。
その歯科医の前の道を、父が在宅の頃は毎日通い介護で通っていたのです。
それ以前も、その歯科医の前の道は、息子の幼稚園の送り迎えで毎日通っていました。

NPOに所属して、歯科のお昼の休診時間に父の特養に診察に来ているようでした。
車なら歯科医宅から特養まで10分もかかりませんから。

私は中学生の時、今の土地に来て以来、結婚後もずーーっとこの土地で暮らしてきました。
両親は別の土地に移ったけれど、私だけは主のようにこの土地に住んでいたのです。
6年前に引越したのですが、同じ町の中で数分離れた場所に引越しただけでした。
そういう訳で、たまにずっと住んでいる同級生とは出会うことがあるのです。
でも、この歯科医だけは会いたくもない人なのです。
カッコ付けてたし、なぜか私は遠くからからかわれていたし、とにかく嫌な奴でした。

前置きが長くなってしまいました。
この歯科医と父の歯科診察のことは、次回に続きます。


今日の花262262
この時期、遠くからでも分かる背丈のある赤い花。何だろう?と思って近づくと、葉っぱを見てすぐ分かりました。「アロエ」の花でした。よく通る薬用植物園の入り口に12月頃から沢山咲いていました。今日も民家の玄関先に咲いているのを見かけました。アロエの花を知ったのはこの冬初めてでした。



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