認知症の人の寿命や健康との関わり
2007 / 09 / 19 ( Wed ) 13:44:06

以前に認知症と寿命について書いたことがありましたが、再度書いてみます。
当然のことですが、認知症で亡くなることはありません。
認知症の人は何らかの病気になって亡くなるのです。
認知症の進み方や病気のなり方、進み方は千差万別です。

前にも書きましたが、私の父タクさんの場合は認知症末期と言える時期になってから、それまで元気だった体ですが、歯が悪かったこと、脱水症状などが重なり、だんだん食べられなくなり、体力的に弱ってきて、誤嚥性肺炎を招き、父の寿命が尽きたのでした。

今、私は介護職になって、以前よりは様々の認知症の方の事例をみています。
亡くなった父は認知症末期といえる時期でしたが、もっと認知症が進行していても、それなりにお元気な方が沢山おられます。

◆亡くなる頃の父よりももっと認知症が進行していると思われる方で、言葉に乏しく、認知力がかなり衰えていて、大腿骨骨折が原因で歩行が出来ず(女性に特に多い)、ご自分で食事も出来ず食べさせてもらっている人。でも、食べさせてもらえばとてもよく食べる方。

◆認知力が殆ど衰え、食べることも出来ず、寝たきりで、胃ろうによって体を維持しているだけなのに、その状態で何年もお元気な方。

他にも様々なケースの認知症の方々がおられますが、どの事例にも共通して言えることがあります。

◆「食べることが出来る人」は体の状態を保つことが出来るので、その状態はたとえ良くなくても、かなりの期間(何年でも)を維持することが出来る。

◆肺炎などで入退院を繰り返しても、女性は男性より一般的に丈夫ですぐには寿命が来ないが、骨折などには男性より弱い。

以上のことなどから、認知症が進むに従って、健康上注意しなくてはならないこととは…。

◆認知症が進むと、病気や怪我に関する認識力が衰え、自ら治そうと努力することが出来なくなるので、病気や怪我の進行を招きやすい。
認知症でない人よりも、ちょっとした病気や怪我にも要注意です。

◆認知症が進むと脳からの指令が正しく伝わらなくなるので、嚥下障害などが起きやすくなり、誤嚥を招きやすく(飲み込みが悪くなる)誤嚥性肺炎を起こしやすい。

まだ他にも注意事項はあるかもしれません。

認知症の方が増え、以前より認知症のことが世間でも認識されてきた昨今です。
そして、一般的に認知症の問題行動の対応策などに介護者の関心が向きやすく、それが介護者の一番の悩みだったりします。

けれど、認知症が進むと、介護者の関心事は変わってきます。
認知症の進行に伴った健康上での介護者の対応の仕方。
健康に注意することが、寿命を維持するために、そして介護者が少しでも楽をするためにも、非常に大切なことだと思います。

私自身、認知症の父を末期まで看るに従って、認知症の人の健康、健康管理などについて、知っているようで知らない部分が多いことを思い知らされました。
私だけでなく、これらについての認識が世間ではまだまだ薄いと感じています。

認知症の人の寿命や健康との関わり。
認知症の問題行動についての対応策だけでなく、これらももっと知らされても良いかと思います



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*Comment  Thank you*
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この記事、よくまとめていらして、とても素晴らしいですね!
本当に、えすえさんのおっしゃるとおりだと思います。
特に、◆認知症が進むと、病気や怪我に関する認識力が衰え・・・の文章と、
◆認知症が進むと脳からの指令が正しく伝わらなくなるので、・・・の文章は、私も、
一字一句そのまま、世の中の人がみな、心得ていてほしいと思います。

自分では、いわゆる問題行動についての記事は、避けられなくて、
そちらの方が、読者の方の目を引いてしまうかもしれませんが、
この記事のようなことも、大事だと思っています。
これからも、その時々書いていきたいです。
by: かめこ * 2007/09/19 17:43 * URL [ *編集] * page top↑
 

えすえさん。

最近の、つやちゃんは圧迫骨折からリクライニングチェアーに座りっぱなしで、体力の低下が気になっています。

面会に行く度に少しだけですが、体操をしたり、足をもんだりしてあげてはいますが。。。

ただ食欲だけは旺盛なので、安心しているところです。
by: あしたがあるさ * 2007/09/19 21:14 * URL [ *編集] * page top↑
 

>かめこさん
ありがとうございます。
父の認知症が進むに従って、このままどうなって行くんだろう?と心配でした。
父はずっと元気で、亡くなることなんか想像もつきませんでした。
悩みは失禁のことなどで、病気については、
入院したら困る程度のことしか考えていませんでした。
今回の記事は父の最後の1〜2年から、ひしひしと感じたことでした。
現在進行形のかめこさんには、ぜひぜひ、
今後もかめこさんならではの記事を期待したいです♪


>あしたがあるささん
骨折で座りっぱなしですか…つやちゃん歩けなくてお辛いでしょうね…。
本当に女性には骨折がつきものみたいですが、
つやちゃんなら乗り切って、
再び楽しくお散歩出来るようになることと思います。
食欲が旺盛だそうで、これなら元気回復間違いなしですよ!!
食べられれば、どんな悪条件になっても様々な可能性があります。
あしたさんもつやちゃんも頑張って下さいね♪
by: えすえ * 2007/09/19 22:20 * URL [ *編集] * page top↑
 

まさしくその誤嚥性肺炎で治療を受けているばあちゃんでしたが昨日行ってみたら容体もかなり良くなっていました。一時やばいかもと思っていたのでホッとしました。でも、何度も繰り返すことをえすえさんからの情報で知っています。これから先また発症する可能性大。認知症患者は認知症で亡くなることはない、何らかの病気になって亡くなる! ばあちゃんがもっともなるであろう死因のひとつ、これからも見守っていこうと思います。
by: alice * 2007/09/20 10:28 * URL [ *編集] * page top↑
 

>aliceさん
お姑さん、良くなって良かったですね!!
これからは食事に充分気をつけて下さいね。
むせないように、飲み込みやすいように、とろみのある食事で、
介護者もご本人もゆっくり落ち着いて食事しましょう。
発熱は厳重注意です。
今日、研修で認知症の人が気を付けなければならない
怪我などのことを勉強してきました。
またそのうち書いてみようと思います。
aliceさんも無理のないようなさって下さいね。
by: えすえ * 2007/09/20 22:31 * URL [ *編集] * page top↑
  お久し振りです

お久し振りです。
いつも更新を見て、えすえさん元気なんだなと確認だけしてました。幽霊部員のようですね(笑)

これからも応援してます。
頑張ってくださいねe-266
by: なり * 2007/09/21 16:29 * URL [ *編集] * page top↑
 

>なりさん
お久し振りです〜♪
見ていて下さったんですね〜嬉しいです!!
元気ですが、時々更新するのが精一杯の状態です。
いつまで続くか、かなり怪しいですが、
応援ありがとうございます!!
お父様、お元気でしょうか?
by: えすえ * 2007/09/21 19:19 * URL [ *編集] * page top↑
  父のこと

こんばんは。
父の事を気にかけてくれる優しいえすえさんが大好きです(照)
父は3月に入院したきり退院は出来そうにないです。残念ですが・・・
6月に申請した精神障害者認定が1級になりました。
体は元気なので夜中も歩き回ったりしてるようです。
だから(?)老健などではまだまだ受け入れてもらえそうにないですね。
先月、父の誕生日に家族みんなで会いに行って来ました。
いままでは「みちづれ」など大好きでよく唄ってたけど最近は童謡のほうがよく反応してくれるので子供たちと「どんぐりころころ」や「うみ」など唄って過ごしました。
切ないけど、わたしの父なんですよね。
まだ62歳なのにね・・・

おっと!
暗くなってる場合じゃないです。
今月は子供の行事など続いてお見舞いに行けてないからそろそろ会いに行かなくちゃね!
わたしは元気です。
また遊びに来ますね〜!
by: なり * 2007/09/22 00:42 * URL [ *編集] * page top↑
 

今回のお話は、ためになります。
「食べる」ということの大切さを再認識しました。

妻Kに関しては、ごはん、おかず、汁物を適度に
織り交ぜながら食べることはできません。
ごはんならごはん、おかずならおかず、です。
箸はなんとか使えています。歯も悪いとろがなく、
飲み込みも大丈夫です。

手先を使う、歯を守る、飲み込み、・・・、
こうしたことはできるだけ保持しておきたいです。

症状が進行して、食べることができなくなったら、
胃ろうということも考えなければと思いますが、
食べる楽しみを奪ってまで、生命を維持させる
方法の適用について、医師から相談を受けたとき、
果たしてどのように返事をすべきかわかりません。

私には、なかなか難しい問題です。

デイでは、おにぎりの中におかずを入れて、
Kに与えているそうです。
私も自宅でそのアイディアを取り入れてみようと
思っています。まずは、おにぎり作成器(?)を
100円ショップで買ってきて、練習します。
by: Route463 * 2007/09/22 09:08 * URL [ *編集] * page top↑
 

>なりさん
精神障害者認定ですか!調べてみたら色々特典があるようですね!
お父様、体はお元気そうなので、まだまだ可能性がありますよ!
お子様達と一緒に楽しい時間が持てるのですから良いですね。
大変な部分も多いと思いますが、
なんでもない62歳よりも、ご家族に大きなプレゼントを
もたらせて下さるお父様なのではないでしょうか?
私も父から大きなプレゼントを何年もかかって貰いました。
いつも爽やかでフレッシュななりさん♪
無理なさらないようにね♪私も応援しています。


>Route463さん
父もKさんと同じ食べ方でした。
晩年は茶碗を持つ力がなく、テーブルに置いた茶碗からすくって食べ、
箸は使えましたが、とろみ食なのでスプーンでないと食べ難い状態でした。
おにぎりで食べる方法は私の施設の利用者さんもやっていますよ。
おにぎり作成器ですか?!何だか楽しそうですね♪
父は飲み込みが悪くて食べられなくなってきた時、
ナースから胃ろうも勧められましたが、食事介助で乗り切りました。
人それぞれの事情があると思いますが、
父の場合は胃ろうにしなくて良かったと思いました。
Kさんは父よりずっとお若いので、先々事情がまた違うかもしれませんね。
Kさんは歯が良いそうなので、未来は明るいですよ!!
by: えすえ * 2007/09/22 22:04 * URL [ *編集] * page top↑
  納得です。

ちょっとご無沙汰でした。
お元気ですか?

えすえさんの記事を拝見して、まさに!そうだ!と感心して読ませて頂きました。
分かっているようで、認識力の衰えとかを見過ごしてしまいます。私がそうでしたから。

脱水症状、誤嚥・・・・
食べない・・・・

認知症では死なないけれど、もっと、認知症を理解しなければ、見逃してしまうことが、沢山ありすぎますね。
by: momiji1021 * 2007/09/24 16:47 * URL [ *編集] * page top↑
 

>momiji1021さん
ご無沙汰していますが、私は元気ですよ!
認知症による周辺症状に気を取られがちですが、
医療的なこととの関係も疎かに出来ません。
父の介護を通じてつくづく感じました。
父の場合、歯が悪くて食べることが上手くいかなくなり、
認知症が進み、しかも高齢だったことによる嚥下障害。
デイに通っていた頃、残さず食べられた父からは想像も出来ないことでした。
認知症であるがゆえに歯科の治療が上手く出来ない。
悪いことは重なるものです。
義父イズさんにもよく言って聞かせています。
美味しく食べられることは長生きの秘訣ですね。
by: えすえ * 2007/09/25 09:30 * URL [ *編集] * page top↑
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